英検1級に合格するのが夢だった

遡ること10年、2008年第2回のテストで英検1級に合格しました。
3回目の挑戦にして、ようやく手にした合格です。
18歳の頃、大学生のうちに英検1級を取り、なおかつ優秀賞をもらうことを目標に掲げてから1年、ようやく達成したのでした。

単語力が最重要

勉強法としては準1級のときと同じで、なによりも語彙力を優先して鍛えました。
『全問題集』に収録された6回分の過去問すべてを解き、知らない単語をすべて覚えるのに加えて、大問1の空所補充では、「アタリ」の単語だけでなく、「ハズレ」の単語も覚えました。
英検対策の基本としては、この語彙力アップが必要不可欠であると思います。

それから1級対策では単語集も使いました。

『文で覚えるプラス単熟語』という本ですが、たぶん今はもう世の中からは消えてしまっています。これは各単語に短い例文がつけられていて、それを参考にしながら単語を覚えていくという趣旨の本でした。

今は『文で覚える単熟語』という名前の似たものが新しく出ていますが、これは長文ベースになっているため、僕が使ったものとは全然違います。

まあ、個人的には短い文が例文になっているほうがいいかなと思うんですよね。
だって大問1って短文形式ですからね。

本番の問題がそのまま例文になっているようなものだったので、『プラス単熟語』は素晴らしい教材でした。それだけでなく、『パス単』と比べて紙質が柔らかく、机の上に開きっぱなしにもできたのです。

当時の『パス単』は新書本サイズで、紙質が画用紙みたいに硬くて、手で押さえていないとすぐにパタンと閉じちゃう作りになっていました。両方もっていたのですが、僕は絶対に『プラス単熟語』のほうが良い本だと思います。復刻してくれないかなあ。ねえ、旺文社さん。

リスニングもハイレベル

リスニングは、1級対策では過去問のCDを買って対策をしました。
当時はすでにTOEIC900点を持っていましたが、それでも英検1級のリスニングはずっと難しく感じました。

シャドーイングとかできるレベルになかったので、とにかく聞いて解いて、また聞いてというのを繰り返しました。
また、英検はTOEICと違ってメモを取れるため、その練習もしました。

ひとつの放送が長いため、スクリプトを読みつつ、どこでメモを取るべきかを感覚としてつかみました。テクニック面でも練習しておかないと、適当なメモ取りになってしまって、聞き落としのリスクが増えますからね。

英作文はマネをする

最後に英作文ですが、一番大事なのは体裁を整えることだと思います。
僕はまず過去問にある模範解答をノートに書き写して、作文の流れやパラグラフの役割を染み込ませながら、使えそうな箇所を真似できるようにストックしました。

そしていったん英作文のベースができたら、次は自分に使える表現を増やすことにしました。そこでのポイントとしては、英検1級といえども難しい単語を使おうとしないことです。
なるべくhaveやgetのような簡単でありながらも語法やコロケーションの豊富な単語を自由に使えるようにするのが表現の幅を広げる効率的なやり方だと思います。

実際こうした勉強をしたことで、2次試験でもスラスラと英語を話すことができました。カッコつけて難しい単語を使いまくろうとしていたら、あるいは悪い結果になっていたかもしれません。
僕は英検1級を通じて、「中学レベルの英語」がいかに英語力を高めてくれるかを実感しました。

結果は合格+サプライズ

 

1次も2次もだいたい9割くらいの出来でした。
やはり英検は大問1の空所補充問題でいかに稼げるかが重要ですね。
不合格だった前の2回はいずれも語彙で稼ぐことができず、それだけで落ちたような感じがします。

余談になりますが、実は2008年の夏に「肺気胸」という病気になりまして、入退院を3回繰り返しました。とくに3回目のときは手術するまでに至りまして、勉強できないというもどかしい時期がありました。
手術室からベッドで運び出されるとき、外で待っていた母親に「英検の申し込みしといてくれた?」と麻酔の覚めきらない頭で訊いたのを覚えています。
病室に戻り、麻酔が切れて起き上がれるようになってから英検のテキストを開いてみたのですが、すぐに眠くなってしまって、まったく勉強できなかったんですよね。
あの時は本当に焦りました。
ちなみに肺気胸というのは、痩せている若い男性がなりやすい病気らしいです。
僕にもスリムだった時期があったのです。

そんなハプニングもありつつ、僕は3度目の正直で英検1級に合格しました。
得点率のほうは1次も2次も9割くらいで、けっこう出来たなと思ったには思ったのですが、目標としている優秀賞には届かないだろうという確信もあり、すこしブルーになりました。
だって優秀賞っていうくらいですから、きっと受賞する人は満点近いんだろうと想像していたんですよね。

ただ、嬉しいことにと言いますか、実際にはそうでもなかったらしく、幸運にも僕はこの合格のときに「文部科学大臣奨励賞」というものをいただくことができました。
これには本当に驚きました。

ある日突然、知らない番号から電話があって、びくびくしながら出てみると英検協会からで、「授賞式の案内を送ったのですが、まだお返事をいただいていないようでして」と言われました。
僕はポストをほとんど開けることがなかったので、そんなハガキが送られていたことは、その時までまったく知りませんでした。
もちろん僕は「行きます」と答え、ホテル・オークラで行われた式に参加し、トロフィーや賞状をいただいた上に、立食パーティーで生まれて初めてのフォアグラを食べました。正直なところ、味はよくわからなくて、近くにあったエビチリのほうがずっとおいしかったです。

 

これがいただいた賞状です。
文と文のあいだに句点がありません。
トロフィーのほうは、おばあちゃんにあげちゃったので手元に残っていません。

 

 

こちらは記念品のマウスパッドです。
左上にSTEP(英検の旧団体名)とあります。

いまの英検のスコア表記って、僕が受けた頃とはがらりと変わってしまっていて、月日の流れを感じずにはいられません。
英検の点数が3000点とか聞いたときに、わけがわかりませんでしたからね。
すっかり遠ざかっております。
とにかく問題をしっかり見ていないので、内容がどのように変わったのかは知りませんが、また気が向いた時に英検1級にチャレンジしてみたいとは思っています。

それでは今日はこんなところです。