純ジャパでもTOEIC満点

「日本生まれ・日本育ち・留学経験なし」の英語学習者が、日本国内のみの勉強で、TOEIC満点を取るまでにやったことのまとめです。

TOEIC初受験から満点を取るまで、10年かかりました!

1.はじめに

茨城県で生まれ育ち、今も茨城で暮らしています。
(現在は千葉県に引っ越しました)

都会の人には「言葉がなまっている」とよく言われます。

僕が生まれたのは、ちょうど時代の変わり目で、昭和63年、昭和64年、そして平成元年生まれの子供が混じる珍しい学年となりました。

ちなみに僕は平成元年です。

東京の私立大学を卒業後、茨城の学習塾で英語を教えていましたが、TOEIC990点を取得したのを機に、東京のTOEIC専門スクールに転職し、今はそこでコーチング形式のレッスンを中心にTOEIC指導をさせてもらっています。
※追記:現在はTOEIC対策のリノキア英語スクールを開きました。

初めてTOEICを受けたのは18歳 (2007年9月の第133回公開テスト)。

TOEIC満点を取ったのは28歳 (2017年6月の第221回公開テスト)。

TOEIC990点を取るまでに、まる10年です!

こんなにも長い時間がかかってしまったのには大きな理由があります。

それは、僕が「純ジャパ」だということです。

留学……していません。

海外旅行……小6のときに家族で3日間オーストラリアに行ったくらいです。

インターナショナルスクールだった? 小~高まで地元の公立学校です。

親が英語できる人? 両親とも高卒で叩き上げの警察官です。

子供の頃から習ってた? 中学で初めて英語をやりました。

オーストラリア旅行からTOEIC満点を取るまで、日本を出ていません。

僕は、自分から立ち向かわないと英語に触れられない環境で暮らしてきたのです。

こういう話をすると、ほぼ決まってこんな質問をされます。

「留学したいと思わなかったの?」

そして僕はいつも答えに窮します。

建前で済ませるか、本当のことを言うべきか、と。

たいていの人は、他人の英語学習などに興味がありませんからね。

ほんの世間話のついでに質問されることが多いので、僕としても建前で済ませてしまうことが多いです。

「お金がなかった」とか「なんとなく外国が怖かった」とか、そんなところです。

でも、英語学習に励んでいる人、とくに同志と呼べるような熱い人には、正直に答えることにしています。僕が「純ジャパ」にこだわった本当の理由は、

「留学しなくても英語は身につけられることを自分で証明したかったから」

カッコつけているみたいで恥ずかしいから、あまり言わないようにしているんですけれども、英語に燃える同志にはストレートに言いますね。反応はそれぞれですが……。

TOEIC990点は、あくまで1回のテストのスコアにすぎないので、英語が使えることの証明にはならないかもしれません。でも、その一方で、帰国子女でもない限り、相当に努力をしないと到達できないスコアだとも思います。

僕がこの記事を書くのは、これからTOEIC990点を目指す方、あるいはTOEICを通して英語を頑張ろうと思っていらっしゃる方のために、自分の経験がすこしでも参考になればという思いからです。

2.筆者のTOEIC歴

初受験は、2007年9月の第133回公開テストです。

スコアは790点(L: 380 / R: 410)でした。

受験勉強のおかげと言える結果です。

語彙と文法で困ることが少なかったですからね。

それから読むスピードもなかなかでした。

センター試験を受けておいて、よかった(168点だったけど)。

個人的な印象ですが、センター試験で160点以上、あるいは模試(河合や駿台)で偏差値65以上が取れているのなら、TOEIC600点は超えられるのではないかと思います。

だから大学1年生は、なるべく早めにTOEICを受けてしまうのが良いです。

以下は筆者のTOEIC歴です(スコアはすべて公開テストのもの)

旧形式

2007. 9      790 (L: 380 / R: 410)

2008. 3      910 (L: 485 / R: 425)

2008. 5      880 (L: 460 / R: 420)

2008. 6      895 (L: 455 / R: 440)

2008. 7      915 (L: 470 / R: 445)

2008. 11    935 (L: 470 / R: 465)

2009. 1      980 (L: 490 / R: 490)

2009. 3      955 (L: 475 / R: 480)

2009. 5      975 (L: 480 / R: 495)

2009. 6      980 (L: 495 / R: 485)

2009. 7      970 (L: 495 / R: 475)

2009. 9      935 (L: 495 / R: 440)

2009. 10    925 (L: 460 / R: 465)

2009. 11    845 (L: 455 / R: 390)

2014. 4      970 (L: 480 / R: 490)

2014. 5      970 (L: 495 / R: 475)

2014. 6      930 (L: 450 / R: 480)

2014. 7      915 (L: 470 / R: 445)

2015. 4      970 (L: 495 / R: 475)

2015. 6      950 (L: 470 / R: 480)

新形式

2017. 5      955 (L: 495 / R: 460)

2017. 6      990 (L: 495 / R: 495)

2017. 7      990 (L: 495 / R: 495)

2018. 6      985 (L: 495 / R: 490)

2018. 7      990 (L: 495 / R: 495)

という感じです。旧形式では満点が取れませんでした。

スコアアップについて

2008年3月と、2009年1月に、大幅なスコアアップを経験しました。

これらのスコアアップには共通したことがあります。

それは「英検」に合格したことです。

2008年1月に、英検準1級に合格しました。

そして2008年11月には英検1級に合格しました。

これがTOEICのスコアアップに結び付いたと見て、ほぼ間違いないと思うのです。

問題を解いていたときの感覚としても、英検に受かる前後では明らかに違いました。

その最たるものが「語彙力」です。

ご存知の方も多いかもしれませんが、英検は語彙力がものを言うテストです。

大問1の語句・イディオム問題で9割以上正解できれば、合格はかなり固くなります。
※追記:新形式になってからはライティングの比重がぐっと高くなりました。語彙でそこまで得点できなくても、ライティングで高得点が取れれば1次試験は合格する可能性が高くなります。

僕も英検については、語彙力を増やす作戦で挑み、しっかりと合格しました。

語彙問題で点数を稼げたことが勝因です。

そして英検で鍛えた語彙力が、そのままTOEICで活かされることを、テスト中に感じました。知らない単語が圧倒的に減り、文章が驚くほどスイスイ読めたのです。

日本の受験勉強を経験してきた典型よろしく、僕は知らない単語を見た瞬間、不安になって、英文全体の意味さえわからなくなってしまう始末でした。

もちろんTOEICの単語集は1冊やっていましたが、そこではカバーしきれていない単語も公開テストには出るわけです。

そのカバーできていなかった語彙を、英検対策を通してしっかりと拾えたことが、TOEICのスコアアップにつながったのです。

知らない単語がない。これほど快適なことはありません。

3.使用したもの

公式問題集4冊とリーディング問題集

単語集

キクタン990

特急シリーズ

4.勉強法

Part1  Part2

【ディクテーションがおすすめ】

僕のような「純ジャパ」は、聞いただけで英語の音を認識するのは難しいです。

だから中学生のころから馴染みのある、「書く」という手法を取り入れました。

音を文字化することによって、聞き取れる音をどんどん増やしていくのです。

流れとしては、こんな感じです。

① Part1・2の英文を1文ずつディクテーションする

② 1回で書ければOK。書けないものは3回まで聞いて書いてみる。

  スペルに自信がないときは、聞こえたままで書く。

③ 答え合わせをして、間違いがあれば必ず書き直す。

④ 翌日以降も同じものをディクテーションして、1回で書けるまで繰り返す。

パート1に出てくる単語・文法は、超基本ですので、No.1~3は初見であっても1回で書きとれるのが望ましいと思います。No.4~6は少し難易度が上がります。

パート2では質問文と正解の選択肢だけをディクテーションすればOKです。これによってパターンを覚え込むのです。

ディクテーションはすべての公式問題集を使って行い、どんな文でも1回で書きとれるようになるまで繰り返し勉強します。

【発音も大事】

個人的な経験から言えるのは、自分の発音が良くなればなるほど聞ける英語は確実に増えます。

母音や子音の基本的な発音はもちろんのこと、going toを「ゴ―イントゥ」、あるいはbut Iを「バライ」のように、英語らしく読めることも大事です。

すべての音を律儀に発音してしまうと、カタカナっぽい発音から抜け出せません。

発音がカタカナのうちは、リスニングのスコアは頭打ちになるであろうと思っています。

Part3  Part4

【先読みほど大事なものはない】

なぜ「先読み」をするのかというと、放送を聞く前から話の流れが見えてくるからです。
どんな内容なのかを想像しながら読めれば、パート3,4は段違いに楽になります。

Part3,4はListeningセクションですが、4~5割くらいはリーディング力で得点できるところです。

質問文と選択肢を読み込んでイメージを膨らませる練習が効果的です。

1つの問題で、何通りものストーリーが想像できるので、なるべくたくさんイメージを作れるようにすると良いです。

僕はいつも2~3題くらいは先読みしただけで答えが選べます。

「こういう話だろうな」というのが分かるからです。 

【スピード慣れするためのシャドーイング】

長い英文を聞くうえで役立つ勉強法がシャドーイングです。

パート3,4の英文は、どれも30~40秒ほどなので、シャドーイングの素材としては最適です。

TOEICの英文をシャドーイングできれば、パート3や4では選択肢を読みながらでも英文を聞くことができるようになります。

片手間で聞けるわけですから、答えを選ぶのも楽です。

実際、僕はいつも放送を聞きながら答えをマークしているので、放送が終わる頃には次の問題の先読みを始めています。

ただ、パート3,4で気をつけなければいけないのが、単語を追ってしまうことです。

例えば1つ知らない単語が出てきたとき、あるいは聞き取れない単語が出てきたときに、「何だろう」と考え込んでしまうと危険です。

 それから放送をしっかり聞き取ろうとするあまり、音にばかり意識が向いてしまうのも良くないのです。

大事なのは、問題で聞かれている箇所に集中できることです。

全部を聞き取る必要なんてありません。

一語一句すべてを聞き取れなくても、「何となくこんな話をしているな」が分かればTOEICの問題はちゃんと解けます。

シャドーイングの手順

① スクリプトの音読+意味の確認

② 発音やイントネーションの修正

③ 音読の繰り返し(そらで言えるくらいまで)

④ CDを使ってシャドーイング

大事なのは、英文の意味がわかった状態でシャドーイングすることです。

最初の10回くらいは音を追いかけるので精一杯になります。

慣れてきたら、英文の意味だけでなく、シチュエーションも思い浮かべながらシャドーイングすると良いです。

Part5

【語彙力をつけることと、多くの問題を解くことが必要】

語彙は公式問題集にあるものだけでは全然足りません。

模試や特急シリーズを使って、演習量を増やしましょう。

文法問題のほうは、これで十分かと。ただし、最低でも3回は繰り返す前提です。

語彙問題のほうですが、最近のTOEICは語彙レベルが上がってきているので、定番の『金フレ』だけでは990点は難しいと思います。

そこに『キクタン990』や英検準1級・1級の単語も入れて、ようやく語彙問題をノーミスで解けるようになってくるというのが、個人的な経験から言えることです。

単語を覚えるコツは、「使えるようになること」を目標にすることです。

たいていの人は、暗記したかどうかで判断してしまいがちですが、使えるレベルまで高めておかないと本当に覚えたことにはなりませんし、語彙問題で通用しないこともあります。

Part6

【とにかく問題演習】

公式問題集だけでは演習不足なので、模試と特急でブーストします。

高得点者でも苦手とする人が多いパートですが、すでにリーディング450点ほど取れていらっしゃる方なら、問題演習を積むことで解決できると思います。

僕自身がそうでした。

要はコツをつかむことだと思うのです。

語彙や文法は、パート5に必要なのと変わりませんから、解き慣れることが最重要となります。

Part7

【TOEICは「読めれば解ける」テスト】

パート7は、TOEICというテストにおいて基本となるパートです。

このパートを正確に、そして速く処理できることで、ほかのパートの点数も上がってきます。

確実にパート7を伸ばす方法としては、「たくさん読む・解く」に尽きます。

テクニックとか攻略法とか、いろいろあるのかもしれませんが、そんなこと抜きで英文がちゃんと読めることに、何よりも価値があります。

でも、やみくもに解いても仕方ないです。

TOEICのテキストは無限にありますけれど、良質な問題はほんの1部に限られていますからね。

テキトーに解き散らかすのは非常にもったいないです。

量をこなしつつも、あくまで丁寧に、ですね。

僕の場合だと、間違えた問題には付箋を貼りました。
そして「なぜ間違えたのか」を、定期的に思い出すようにしていました。

ミスの理由は、人それぞれです。
でも、ミスの理由を覚えておかなければ、次もまた同じミスを繰り返します。

リーディングの勉強をするときに気をつけなければいけないのは、「なんとなく」で済ませることです。

「なんとなくAが正解っぽい」とか「なんとなくこういう意味だろう」という軽い理解でいってしまうと、進歩がありません。

僕自身がまさにそうでした。

旧形式で受けていたころ、僕はほとんど語彙力とフィーリングだけで解いていました。

体系的な文法の知識もなかったし、具体的なシチュエーションをイメージする習慣もなかったので、あやふやな理解で解くしかなかったのです。

どんな文であっても、「こうこう~だから、…という意味になる」と説明できるまで深入りすることが大事です。

僕は「なんとなくの理解」をやめてから、リーディングが解けるという自信がつきました。

5.おわりに

大学生の頃、「TOEIC990点を取るまで海外には行かない」という不思議な目標を立ててから10年、ようやく果たすことができました。

TOEIC満点が取れたことは嬉しかったですが、それよりも自分のやってきたことが正しかったと証明できたことのほうが、ずっと嬉しかったです。

今は、次なる目標のTOEIC SWテスト満点(2018年9月現在S: 150 / W: 200)に向けて勉強中です。

「純ジャパ」でも、独学でも、留学ブーストしなくても、英語はできるようになります。

それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が、TOEICを頑張る方の励みとなれば幸いでございます。