2021年12月、Twitterの世界に存在するTOEIC界隈ではビッグニュースがありました。

そう、知る人ぞ知る『既出問題集』の新作が発売されたのです。

ご存知ない方のために簡単に説明すると、『既出問題集』とは韓国で実施されたTOEIC公開テストの問題を集めた問題集のことです。日本では問題が回収されてしまうことでお馴染みですが、韓国ではテスト後に問題集として出版されるのです。

※今回発売されたのは『既出問題集3』です。上記のAmazonリンクは、1つ前のバージョンの『既出問題集2』になります。この記事を書いている時点では、まだAmazonで「3」の出品がされていませんでした。

こちらが最新の『既出問題集3』

表紙にでかでかと「1000」の数字がありますね。そうなんです、なんとこの1冊に1000問の問題、つまりテスト10回分が収録されているのです。

日本で発売されている公式問題集がリスニング・リーディング共に2セットずつ(合計400問)しか収録していないことを考えれば、信じられないほどのボリュームと言えます。

Amazonで購入する場合は1冊3,000円くらいです。これは日本の公式問題集1冊分と同じ値段です。リスニング・リーディングセットで揃えても6,000円ですから、ずいぶんと安いもんですよね。

本番とまったく同じ問題をどっさり解くことができるので、玄人がこぞって欲しがるのがこの『既出問題集』なのです。TwitterにはTOEIC猛者がたくさん生息していますから、話題になるのも納得です。

既出問題を買うのに慣れている人たちは、韓国のオンラインストアから輸入する形で購入します。僕もそうやって買いました。Googleの便利な翻訳機能のおかげで、ハングル語だらけの韓国サイトにもかかわらず、内容を理解することができます。

日本のAmazonに流通するまでは時間がかかりますし、メルカリとかのフリマアプリに出品されたとしても値段が吊り上げられていることが多いです。ですから一刻も早く入手して解きたいという人は、韓国のサイトから購入します。「kyobo 韓国」で検索すれば、教保文庫というお店のホームページが出ます。僕はそこで購入しました。

たくさん問題を解いて練習したいという人には文句なしでオススメの問題集です。

ただ、難点がありまして、それは何といっても日本語解説がないということです。韓国市場に向けて販売されるものですから、当然ですよね。もちろん韓国語が読めれば問題ありませんが、そんな日本人は少ないでしょう。

だから『既出問題集』を使える人は、解説がなくても自分で疑問を解消できるくらいのハイレベルな人に限定されてしまします。リスニングだったら英文はそこまで難しくないので、TOEIC700点を超えた人でも使えるかもしれません。リーディングのほうは最低でも800点はないと苦労すると思います。

そんな難点さえ克服することができれば、『既出問題集』は世界一のTOEIC問題集と言えるでしょう。日本では公開テストの問題を再利用することがあるので、韓国のように既出問題集が出版されることは無さそうです。それがちょっと残念ですね。絶対に売れること間違いないんですけれどね。

日本の公式問題集も素晴らしいテキストですが、韓国の既出問題集もスコアアップに貢献してくれるはずです。使いこなす自信がある、もしくは使ってみたいという気持ちがあるのであれば、ぜひ既出問題集で勉強してみてください。