「英語を英語のまま理解する」という言葉はいろいろなところで言われているので、英語を勉強している人なら聞いたことがあるかもしれません。

英語を読んだり聞いたりするのに苦労している初心者にとっては、理想的な境地ですよね。

僕も長いこと英語に触れていますが、幸いなことに英語のまま理解できるシーンが増えていることは確かです。TOEICレベルの英語であれば、英語のまま理解できていることがほとんどです。しかしながら、洋書とかになると英語のまま理解できない箇所が出てきます。

「英語を英語のまま理解する」とはどういうことなのでしょうか。

思うに、自分の英語力よりも「格下」であれば、英語のまま理解することができます。

逆に自分よりも「格上」の英語になってしまうと、同じように理解することはできません。

僕の好きなマンガである海賊冒険の『ワンピース』の中で「覇王色の覇気」というものがあるのですが、これを持っていると格下の敵を一瞬にして気絶させることができるのです。

英語もこれと同じことが言えると思います。

「格下」の英語であれば、戦わずして即座に理解できる=英語のまま理解できるし、「格上」であれば戦わないと勝負は決まらないということです。

「英語を英語のまま理解する」という言葉を鵜呑みにしてしまっている人は、自分と相手との力量の差を無視してしまっているわけで、まずは自分の力を知るところから始めないと何も達成できないままに終わります。

「よし、今日から速読するぞ!」と意気込んだところで思うように行かないのが語学です。まずは自分の実力を上げていって、対象とするもの(TOEICや英検など)が「同格」もしくは「格下」になるようにしていく必要があります。

英語を英語のまま理解する練習を始めるのは、そこからでも遅くありません。

まずは相手のレベルを知って、そこから自分の実力を高めていくのがいいと思うのです。