英検1級2019年度第1回試験を解いてみた
ご覧いただき、ありがとうございます。
TOEIC対策のリノキア英語スクールです。
現在はTOEIC専門でやっておりますが、いずれは英検も指導していく予定なので、問題研究と自己研鑽を兼ねて、定期的に問題を解くようにしています。
解くのは1級・準1級・2級に絞ろうと思います。
そしてまずは1級を解き、「英検1級ホルダー」として恥ずかしくない実力を保ちたいです。
さて、今回は2019年度第1回試験の英検1級を解きました。
もちろん初見です。
前回記事で12年ぶりに英検1級を解いてから、すっかりハマってしまいました。
1回のテストで知らない単語がたくさん出てくるので、ボキャビルにも大いに役立っています。
今回の記事では。リーディング・リスニングそれぞれ解いて、結果や感じたことを記録していますので、気軽にお読みいただければと思います。
リーディング-結果と感想
リーディングは以下のような結果でした。
正解数
・Part1:24/25(8番でミス)
・Part2:6/6(全問正解)
・Part3:9/10(41番でミス)
※ 全体で、39/41正解でした。
解くのに要した時間も記録しました。
かかった時間
・Part1:8分43秒
・Part2:15分48秒
・Part3:32分12秒
※ 全体で、約57分かかりました。
英検1級のリーディング・セクションは時間的な余裕があるので、ゆっくり読んでも大丈夫だと感じました。
慎重に読んでいるだけに、最後の41番を落としてしまったのが悔やまれます。
その問題を間違えた直接の原因にもなるのですが、今回解きながら感じたのは「文章を100%理解しているわけではない」ということです。
「よくわからないな」と思いながらも、とりあえず選択肢を見て「これだ」と選んでいる状態なので、言い換えれば「選択肢によって救われている」ということになります。

英検1級の読解は、TOEFLと比較すると、ダミーの選択肢が明らかに間違いであると見抜けることが多いです。
ですから、「何となくこれっぽい」くらいの勢いで選んでも正解できてしまう可能性が高めなんですよね。
もっとも、自分の読解力がまだ足りていないということが一番の反省点ですので、もっとレベルを上げたい気持ちが高まりました。
100%理解して、100%の確信を持って解答する!
これが僕の目指すところになります。
リスニング-結果と感想
リスニングは苦戦しました。
正解数
・Part1:9/10(10番でミス)
・Part2:5/10(12番、13番、15番、16番、18番でミス)
・Part3:5/5(全問正解)
・Part4:2/2(全問正解)
全体で、21/27正解でした。
英検1級はリスニングが難しいですね。
とくにPart2が鬼門です。
ここだけは解答時間に余裕がありませんでした。
まだ答えを選びきれていないのに次の問題が始まってしまうこともあったので、かなり焦りながら解いていました。
テーマも難しいのがあったりするので、そこも要注意です。
2019年度第1回試験だと、15・16番の問題がテーマ的にも文章的にも難しかったです。
馴染みの薄いトピック・用語だけでなく、倒置の仮定法がさらっと使われていたりします。

リスニング中に理解が途切れるポイントとしては、そのように馴染みの薄いものを耳にして、「どんな意味だろう」と考えこんでしまう時がもっとも多いです。
考えている間にもナレーターはどんどん読み進めていってしまいますからね。
理解が追い付かなくなってしまい、焦りだすのだと痛感しました。
あとは何気にイギリス人女性のナレーターが苦手かもしれません。
リーディングに比べると、リスニングが明らかに「弱点」ですので、ここが伸ばしどころになりますね。
メモについて
リーディングについては、メモは必要ないという結論に至りました。
これは僕自身にとってはということなので、もちろんメモや書き込みをしたほうが内容を整理しやすい方もいると思います。
あくまで人それぞれですね。
ただ、英検1級の読解は、問題設計がけっこうシンプルです。
1つのパラグラフにつき1問とか、多くても2個のパラグラフにつき1問とかなので、区切りをつけやすく、どこに解答の根拠があるのかも特定しやすいです。
まず設問だけをさらっと読んでキーワードなどを把握し、それから本文に取り掛かるのが効率的かなと感じました。
パラグラフ1,2個だけを読めば1問解けますので、メモが必要なほどの情報量でもないというのが、先の結論に至った理由です。

一方、リスニングではメモが必須だと思います。
理由としては、リスニングのPart3以外は、設問の内容が明かされていないからです。
放送を聞いている時点では、どれが重要情報なのかを判定しにくいのです。
メモを取っておかないと話の流れや細かいポイントを忘れてしまいますし、放送を聞いている時点ではどの情報が重要なのかも判定するのが難しいので、忘れてしまったときのことを考えても、メモを残しておくほうが無難だと思います。
とくにPart2とPart4は、1つの放送に対して問題が2つあり、放送文もけっこう長いので、メモを取っておかないと忘れてしまいます。
今回は、Part2でメモを取らなかったことを後悔したので、Part4ではメモを取りました。
答えを選ぶときの安心感がまったく違いましたので、メモは必要だという結論に至りました。
Part1やPart3でも、必要に応じてメモを取ったほうが無難だと思います。
おわりに
英検1級の過去問を解くのが2回目になり、だんだんと解き方のスタイルが固まってきました。
TOEICに慣れているとリスニング中にメモを習慣はつかないのですが、僕はTOEFLを解いているおかげでメモを取る技術がそれなりに身についたように思います。
メモをとるのにもコツがありますが、まずは練習でブラッシュアップさせていきながら、自分のスタイルを確立していくのがいいですね。

ネットを見れば「メモのコツ」みたいなものがたくさん出てきますが、テストごとにポイントが異なることがほとんどなので、参考にならない場合も多いです。
僕が今回の記事で紹介した解き方も、あくまで僕個人の感覚によるものになります。
受験者ごとに解き方はそれぞれですから、過去問でたくさん練習して、ご自分のスタイルを見つけていきましょう。
それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました。
みなさんが英検に合格されることを願っております。