『公式問題集6』以来の公式テキストが発売予定

新刊情報のお知らせです。

TOEIC公式ホームページに以下のテキストが発売予定とありました。
(画像をクリックすると別ウィンドウでTOEIC公式HPが開きます)

(一財)国際ビジネスコミュニケーション協会 公式サイトより
(https://www.iibc-global.org/toeic/support/prep/lr_pr_01.html)

2冊同時の刊行ですね。

ちなみに、Amazonではすでに予約を開始しています。

発売予定日は、2020年8月25日(火)です。

公式教材は2020年2月に発売された『公式TOEIC Listening&Reading問題集6』ぶりの発表です。いったいどんなテキストなのでしょう。

ホームページに情報が公開されていますので、まとめておきます。

対象レベルは?

TOEIC L&Rスコア350~700点の方

ホームページの情報によると、対象レベルが決まったテキストみたいです。

他にもいくつか「こんな方にオススメ」というのがありました。

  • スコアが伸び悩んでいる
  • 自分にあった学習方法が見つからない

このような悩みを抱えている方は多いので、「TOEIC350~700点」のほうがテキストの対象者をきちんと表している感じがします。

とはいえ、350~700点というのは範囲が広いですね。

ほとんどの受験者がそのスコア帯に含まれますので、これも販売戦略の1つなのでしょう。

「〇〇点を目標とする方に!」のようにゴールを示したレベル設定にしたほうが、学習者は購入しやすいと思うのですが、どうなんですかね。

ちなみにリスニング・リーディングそれぞれに特化した公式教材は、前にも発売されています。それがこちらです。

3年前に発売されたテキストです。

前作は2冊とも解説がないため、上級者向けのテキストでした。とくにリーディングは解説があるのとないのでは大違いですから、より一層レベルが高いということになります。

前作は完全な「問題集」でしたが、今作はどうなのでしょう。

内容は?

収録問題数

・リスニング:333問

・リーディング:318問

”本番形式の公式問題をリスニング編は333問、リーディング編は318問収録しています”とのこと。

収録問題数だけで見れば、市販の模試にはとても敵いません。
税込3,300円でこの量ですから、問題集としては「高額」です。

「公式問題」というプレミアがなければ買う人は少ないでしょう

4つの特徴

1.「3ステップ学習」

2.「ワークブック形式」←書き込み式だそうです。

3.「別冊付録単語集」

4.「公式教材」←「公式」というワードは偉大です。

個人的に気になるのは1と3ですね。

☆ 3ステップ学習とは

公式ホームページには、「3ステップ学習」についての説明があります。

簡単にまとめると以下のようになります。

ステップ1:ユニット学習

全20ユニットで構成されており、各ユニットでTOEICを解くための重要ポイントを学ぶそうです。ユニットのテーマは、いかにもテクニックという感じ(特にリスニング)。リーディングのPart5は文法オンリー、Part6は文書タイプごとに演習できるので、これは使えるかも。

各ユニットは、テーマの理解 → ウォームアップ → プラクティス → チャレンジという順番で進んでいきます。

ウォームアップ以降は演習になりますが、LRともにプラクティスとチャレンジは同じ英文らしいので、果たしてチャレンジの意味があるのかどうか。

ステップ2:ミニテスト

30問前後のミニテストが4セット入っています。
ユニット学習が終わってから解くような順番設定です。

「テストの時間感覚を磨く」と書いてありますが、なぜミニテストにしてしまったのかは不明。フルテストのほうが良かったと思うのですが……。

ステップ3:ファイナルテスト

本番と同じ100問の模試です。
ミニテストじゃなくてファイナルテスト2回分がよか(ry

というわけで、ステップ1の中にさらに細かいステップがあったり、ステップ2の存在意義がよくわからなかったりで、結局ステップがいくつあるのか混乱しますが、それなりに問題数は用意してくれているみたいです。

「公式」じゃなかったら完全無視する値段ですので、せめて「プラクティス」と「チャレンジ」では違う英文を使ってほしかったなあ。

☆ 別冊付録単語集

解説ページにワードリストがないので、別冊で単語集をつけているみたいです。

単語集の収録語数

・リスニング編:440語

・リーディング編:300語+速読用英文

単語はユニットごとになっています。訳と派生語がついており、例文はありません。

速読用英文にはPart5~7の英文(チャレンジと同じもの)が使われています。Part7のところには、True or False式の内容理解問題がついており、そのほかにも記述式の内容理解問題があります。

記述式の問題がPart5,6の英文にも付いているのかは不明です。

内容理解を試せるのは良いですね。
単語集が使いやすかったらもっと良いです。

ホームページのサンプルはほんの一部分

現時点でわかる情報だけでは、「問題数のわりに高い」という感想になってしまいます。
税込3,300円もするのだから、400問以上は収録してほしかったです。

ただ、ホームページに発表されているサンプルはごく一部ですので、実際に使ってみないことには真価が分かりません。演習用の問題集としては不足があるかもしれませんが、英語力に直結する勉強がしやすいテキストだったら価値は大きいです。

今は発売を待つしかありません。

9月のTOEIC公開テストも一瞬で満席となってしまい、依然としてTOEIC人気は高いです。それに胡坐をかくことなく、公式側には質の高いテキストを作り続けてほしいですね。

新刊が発売されたら手に取って見てみます。
そして良さそうだったら買って、感想を書こうと思います。

その際は、テキスト選びの参考にしてください。

それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました。