午前・午後どっちで受けるかは悩みどころ
2020年の後半より、TOEIC公開テストは午前・午後の2部制で実施されるようになりました。
ただし、受験できるのはどちらか一方で、両方とも申し込むことはできません。それゆえ、午前・午後どちらを受験するかで迷う人はけっこういます。
僕の場合だと、2021年はすべて「午後」のほうで受験しました。そして2022年はすべて「午前」のほうで受験しています。
1年通してそれぞれを経験し、どう感じるかを実験しているところです。
現時点では午前でも午後でも変わらないと思っているのですが、2022年のテストはまだまだ続きますので、結論が出るまでにはしばらく時間がかかりそうです。
そのため、いったん今回のコラムでは、午前・午後それぞれの平均点を見ながら、どちらで受験するのがいいかについて考えてみたいと思います。
午前・午後の平均点
まず始めに、直近5回分のTOEIC公開テストの平均点を見ていきましょう。
テスト日 | AMの平均点 | PMの平均点 | 点差 |
2022.3.20 | 609.8点 | 603.4点 | 6.4 |
2022.2.27 | 617.3点 | 605.2点 | 12.1 |
2022.1.30 | 616.2点 | 600.4点 | 15.8 |
2021.12.19 | 613.5点 | 607.7点 | 5.8 |
2021.11.28 | 605.2点 | 595.8点 | 9.4 |
ご覧のとおり、すべての回において午前のほうが平均点が高いです。
割と大きな差が出ていますね。
テスト日によっては10ポイント以上も差が付いていますから、ちょっと驚きです。
ちなみに受験者数の差ですが、これは午前のほうが多かったり、午後のほうが多かったりするので、平均点の差に関係はないと思われます。
何はともあれ、平均点が60点前後のテストということですから、ちょうど良い難易度に設定されていますよね。
午前のほうが簡単なのか?
平均点を見る限りでは、午前のほうが高いスコアを取りやすいと言うことができますね。
しかし、だからといって午前回のほうが簡単であるということまでは断定できません。
受験者の質というものがありますから、午前回のほうにレベルの高い人が集まれば、当然その平均スコアは午後よりも高くなるという可能性があります。
とはいえ、同じ人が午前・午後どちらも受験した場合、難易度に差を感じるのかどうか、とても気になります。
特に2022年1月のテストでは、15点以上も差があったわけですから、なおさら両方のテストを受けてみたいですよね。
まあ同一人物がAM・PMどちらも受験することはできませんから、不可能な話なんですけれどねえ……それにしても気になるなあ。
また、これは結論としては面白くないのですが、もし難易度が同じで、受験者のレベルも同じだったら、単純に午前のほうが人間の頭が働いているということになりますよね。
うちの生徒さんにも、午前のほうが集中できると仰る方が多々いらっしゃいましたので、ふとそんな可能性もあるよなあと思ったりしました。
案外そんな小さなことがオチだったりして。
結局は、自分に合うほうが正解
公表されているデータから分かるのは、ひとまず午前のほうが平均点が高いことが多いということだけです。
でも、これだけで「じゃあ午前のほうがいいんだ」と結論づけることはできませんから、やっぱり自分に合うほうで受験するのが良いと思います。
朝の10:20からテストが始まる午前回は、朝型に人にぴったりですし、お昼には終わりますから、解放感にあふれる午後を過ごすことができます。
昼の15:00からテストが始まる午後回は、朝が苦手な人にぴったりですし、午前中をゆっくり過ごしてからテストを受け、終わった後にはどこかで一杯ひっかけるという楽しみがあります。
それからTOEICは毎月実施しているテストなので、1回でケリをつけようとするのではなく、2~3回受験して結果を出すのがおすすめです。
TOEICを初めて受験するという方は、とりあえず自分に合いそうなほうで受験してみて、しっくり来なかったら別のほうを受験してみるのがいいですね。
他人の意見や、ネットの情報はあくまで参考程度にとどめ、自分の感覚を大事にするのがいいと思います。
英語学習においても、自分の感覚とスタイルが大事ですからね。
午前と午後、どちらで受験しようか迷ったあなた! 自分の選択に責任を持ち、テスト当日までしっかり勉強していってください!