大学1年生こそTOEIC700点を目指すべき
ご覧いただき、ありがとうございます。
TOEIC対策のリノキア英語スクールです。
今回はちょっとしたコラム的な記事です。
TOEIC指導をしていると、大学生と接することも多いです。
彼らは若くて、エネルギーに溢れているため、一緒にいるだけでこちらまで元気になります。そういうプラスのオーラを持っている大学生を指導するのが僕は大好きです。
今でこそ大学生を指導する身となっていますが、僕もかつては大学生でした。
当時もTOEICは就活で評価されるテストだったので、受験する学生は多かったです。
僕はTOEICでそれなりのスコアを持っていたため、同級生から勉強法やオススメのテキストを訊かれることが多く、それがきっかけでTOEIC指導をしていきたいと思うようになりました。
これは今も昔も変わらないことなのですが、就活の一環としてTOEIC対策をする学生は、いわゆる「意識が高い」タイプです。
大学を卒業してからしばらく経ちますが、当時から「意識が高い」タイプだった同級生たちは、今でも変わらず「意識が高い」ままで、人生でそれなりの成功を収めています。
そういう例を見ているだけに、大学生を指導するときには独特の緊張感があります。
「この子たちが将来の成功を掴むきっかけになれば……」という思いが、そのままTOEIC指導の熱へと変わります。
TOEIC指導をしていてつくづく思うのが、英語はすぐに成果がでるものではないということです。そのため、TOEICを始めるなら「できるだけ」早いほうがいいと考えています。
「できるだけ」とは、具体的にいつ頃なのか?
タイトルにもある通り、理想は大学1年生から、ですね。
受験勉強をしていようが、推薦合格だろうが、内部進学だろうが、変わりません。
「もっと勉強しておけばよかった」と思った経験があるのなら、すぐにTOEIC対策を始めたほうがいいです。
大学3年生からでは遅い?

結論から言うと、遅くはありません。
むしろ、それが普通だと思います。
TOEICスクールには大学生もいらっしゃるのですが、そのうち90%くらいは就活・進学を控えた大学3年生です。
エントリーシートにTOEICのスコアを書けるようにするために受講する学生が多いです。
中には「TOEIC600点を持っていないと採用されない」とか、「入社までにTOEIC800点を取るよう内定先の会社から言われている」といったケースもあって、追い込まれた状態でTOEIC対策をする大学生もいます。
そういった学生たちを実際に指導してみると、英語の基礎がしっかりしている子がほとんどで、「もっと早くから勉強していれば、目標よりもずっと高いスコアが取れただろうに」と思うことがあります。
実際のところ、社会人の方々と比較して、学生たちはリスニング力が高いと感じます。
子供のころから、英語を耳にする機会が多いのかもしれません。
何はともあれ、リスニングが強いのはTOEICで大きなアドバンテージになります。
しかし残念なことに、就活・進学を控えた学生たちが揃って口にすることがあります。
「大学に入ってから英語をまったく勉強していません」
その言葉が本当かどうかを確かめるために簡単な英語力チェックをしてみると、忘れてしまっていることが意外と多いと気づかされます。
学生も、「やばい、めっちゃ忘れてる」と言って苦笑したりします。
そんなわけで、レッスンが始まってから2週間くらいは、サビついた英語力を磨きなおすのに費やされ、それが終わってから本格的なTOEIC対策に入っていくケースが多いです。
とはいえ高校生の時に基礎をしっかりとやっていたおかげで、リハビリ後はスコアが着実に伸びていきますので、最終的には目標を達成する学生がほとんどです。
逆を言えば、もっと早くから始めていれば、もっと高いスコアが取れた子がほとんどなのです。
学生もそれは感じているみたいで、「もうちょっと(高いスコアを)取りたかったっすね」と悔しそうにする子が多いです。
まあ、実際に勉強を始めてみないと自分にポテンシャルがあることに気づかないですからね。ちょっと仕方のない部分もあります。
ただ、こういう後悔はできるだけ残さないでほしいと思います。
エントリーシートに自信をもって書けるTOEICスコアを取って就活を始めてほしいです。
そのためにも、なるべく早くからTOEIC対策はスタートしておくべきなのです。
遅くとも大学3年生の夏には始めたほうがいいです。
それ以降だと、どんどん厳しくなります。
大学3年生の春休みくらいになると本当にヤバいです。
大学1年生は有利

大学1年生のどこが有利かというと、英語力が衰えていないことです。
とくに大学受験を経験していると、語彙力と文法力が高いため、TOEICの英文がかなり読めます。ビジネス英語に慣れてしまえば、リーディングは強みになります。
リスニングは、普通の高校だと授業でそこまで重視されないので、リーディングよりは時間をかけて対策する必要があります。
大学1年生がTOEIC700点を目指すとなると、リスニング380点 / リーディング320点くらいが目安になると思います。
まずは模試を解いてみて、どのくらい正解できるかを数字で出してみましょう。
リスニングは約80問正解、リーディングは訳65問正解が、上記スコアの目安です。
ちなみに、僕はこんな感じの大学1年生でした。
- 私立文系型で受験勉強をして現役合格
- 受験勉強で使った単語帳は『速読英単語 必修編』
- 文法問題集は『英頻(即ゼミ3)』
- 英検2級合格
- センター試験168点
私立文系で、なおかつ英語系の大学志望だったため、英語は得意でした。
大学に入学した4月~7月は、まったく英語を勉強せずに過ごしました。
バイトを始めたりとか、新しい友達と遊んだりとか、初めてのレポートとか、いろいろと刺激や誘惑が多くて、とても勉強どころではなかったです。
8月から夏休みが始まり、「このまま遊ぶだけの大学生活は、何となく嫌だ」と思って、TOEICの勉強を始めました。
最初はTOEIC用の単語帳を買って、ひたすら覚えました。
それから『公式問題集』の音声を使い、ディクテーションとシャドーイングを繰り返してリスニング力を強化しました。
そうやって大学1年生の8~9月をTOEIC対策に費やし、初受験した結果がこちらです。

2007年のテストなので、「旧形式」ですが、790点でした。
(大学1年生のときは髪が長くて、目つきが悪かったです)
夏休み中は、1日1~3時間くらい勉強していました。
そこまでたくさん集中したわけではありません。
帰省などで勉強しなかった日もありました。
1日5,6時間くらいやっていたら、もっと高いスコアだったかもしれません。
『速読英単語 必修編』や『英頻』が基礎としてあり、そこにTOEIC用の単語帳でボキャビルしたので、リーディングはあまり苦労しなかったです。
リスニングのほうは聞き逃したり、分からなかったりしたのが多かったので、苦戦しました。それでも、ディクテーションやシャドーイングを繰り返したことで「英語が聞ける!」と実感したので、勉強の成果は大いにありました。
大学1年生の夏休みなので、やりたいことがたくさんあるでしょう。
決して勉強だけに絞る必要はないので、遊びながら、バイトしてお金を稼ぎながら、将来のためにTOEIC対策を始めてみるのはどうでしょう。
TOEICのスコアは有効期限がないので、1度取ってしまえばずっと使えます。
スコアシートの再発行期間が2年間なので、それと勘違いしがちです。
ともかく大学1年生のうちにTOEIC700点を取ってしまえば、3年生になって就活が始まってからも使えますので、英語力が衰えていないうちに高得点を目指すのがオススメです。
英語力アップには、英検もオススメ
教育業界を除いてはそれほどアピールにならない英検ですが、英語力アップには効果的です。
もし高校生のときに英検2級に合格しているのなら、ぜひ英検準1級を目指してみてください。
TOEICのスコアをさらに伸ばしてくれます。
繰り返しになりますが、僕は大学1年生の9月にTOEIC790点を取りました。
夏休みが終わってからも、僕は英語学習を継続しました。
TOEIC790点という数字を見たら、もうちょっと上を目指してみたくなったのです。
学校の勉強やバイト、友達付き合いと並行しながら、1日1時間~2時間くらい勉強しました。
最初はTOEICに専念していたのですが、だんだん飽きてきて、「もっと難しい英語に触れたい」と思い、英検準1級を目指してみることにしたのです。
英検準1級の単語は、TOEICと比べると難しいものが多かったです。
でも、TOEICと被っているものもたくさんあったので、まったく別物というわけではありません。
僕は大学1年生の11月から英検準1級対策を始めました。
リーディングもリスニングもTOEICよりハイレベルでしたが、勉強法は同じです。
リーディングは単語を覚えて、英文を読む。
リスニングはディクテーションとシャドーイングを繰り返す。
そうして3ヵ月ほど勉強して迎えた1月のテストで、きっちりと合格しました。

英検準1級に合格したことは嬉しかったのですが、もう1つ嬉しいことがありました。
その後に受験したTOEICのスコアが大幅に伸びたのです。
それがこちらです。

これは大学1年生の春休みに受けたTOEICです。
英検準1級に合格したことで英語力がアップして、TOEICのスコアも伸びたのです。
テスト中、リスニングの聞こえ方が全然違うことに驚きました。
英検準1級のほうが難しかったので、TOEICが簡単に感じたのです。
TOEIC900点があれば、英語の条件はどこでもクリアできると思います。
外資系ですら800点くらいなので、英語においては無敵ですね。
大学1年生はTOEICを始めるチャンス

僕は受験勉強のベースが残っていたからこそ、そこに上乗せするような形で、英語力を伸ばすことができました。
誰でもそうですが、大学1年生は英語のベースが残っています。
これが大学2年生、3年生と上がっていくにつれて、高校時代に積み上げたものが消えていきます。
どうせ就活でTOEICが必要になるのなら、大学1年生のうちにやってしまったほうが、何かと効率がいいでしょう。
周りが「夏は遊ぶ」とか「バイトして稼ぐ」とか言っているかもしれません。
あなたはそこに「TOEICを始める」を追加すればいいだけです。
よく遊び、よく働き、よく学ぶ ― 大学1年生にしかできないことがあります。
大学3年生がTOEIC700点を目指すのと、大学1年生がTOEIC700点を目指すのでは、明らかに後者のほうが達成しやすいです。
英検2級を持っている大学1年生は、ぜひTOEIC700点を目指してみてください。
TOEIC700点は、大学1年生のうちに達成すべきスコアです。
もし勉強法などでお困りでしたら、相談に乗りますので、無料カウンセリング申込ページよりご連絡ください。ズームやSkypeで対応いたします。
それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました。
この記事が、TOEIC対策をスタートするきっかけになれば幸いです。