TOEIC対策スクールのリノキア英語スクールです。
ご覧いただき、ありがとうございます。

今回はパート7の解き方についてです。

TOEICを受験したことがある人にはお馴染みですが、パート7(読解問題)は様々な長さ・種類の英文に対して2~5問の小問が用意されているセクションです。

問題数は15題で、小問の合計は54問になります。

そんなパート7ですが、みなさんはどう解いているでしょうか?

おおまかに分けて、パート7の解き方には2つのパターンがあります。

パターン1

本文をすべて読んでから設問・選択肢を読んで答えを選ぶ

パターン2

設問や選択肢を読んでから、本文を読んで答えを探す

これは人によって分かれます。どちらが正解というのもありません。

完全に「合う・合わない」の話です。

生徒さんを見ていても様々なので、どちらの解き方を採用してくださいとも言っていません。両方とも試してもらって自分に合うものを選んでくれればいいと考えています。

結局のところ、TOEICを解くのは自分なのですから、人が良いと言っているものよりも、自分がいいと思うもののほうが大事です。

この記事ではパート7における2つの解き方のメリット・デメリットを紹介していきますが、「なるほど、そういう感想もあるのか」くらいで読んでいただければと思います。

繰り返しになりますが、TOEICを解くのは自分ですからね。

本文を読む→設問を見るパターン

僕が採用しているのは、こちらの解き方です。どんな問題でもTOEICであれば本文をすべて読んでから設問を見て解答しています。

まずは本文をすべて読んでしまってから設問へと移ります。TOEICくらいの文章量であれば、先に内容を把握してしまったほうが楽に感じるのです。

メリット1

文書の全貌をつかむことができる。

最大のメリットはここですね。全体像を意識することで、イメージの伴ったストーリー展開が追えるので内容を理解しやすいです。

どんな内容・目的の文書なのかが分かったうえで設問に行けるため、スッキリとした気持ちで解くことができます。

そしてこの利点は、次に紹介する2つ目のメリットへとつながっていきます。

メリット2

本文⇔設問を行ったり来たりしなくて済む。おかげで内容を理解することと問題を解くことのそれぞれに集中できる。

このポイントも大事です。僕の場合なのですが、本文を読んで、設問を見て、また本文を読んで設問を見て……というのを繰り返していると、1つのことに集中できないので頭の負担が大きくなります。

そのため、まずは本文を理解するのに集中する→それから設問を解くことに集中する、という流れにしたほうが最後まで集中力を維持したまま解けるのです。

もちろん答えを選ぶ段階で詳細を確認したいときは本文に戻りますが、書いてある場所は覚えているので、探すのに時間がかかることはありません。

全体像がつかめているからこそ、こうしたことが可能です。

メリット3

本文を読みながら、問題になりそうなところの予想ができる。

こちらは上級編です。

TOEICの設問になるところは、本文中の重要ポイントであることがほとんどです。

時間や金額、変更点、今後の展望、これまでの歩み、などは文書における要点であるため、設問になる可能性が高いです。

それを念頭に置いて本文が読めれば、「ここは大事だから問題になるかも、覚えておこう」という選択ができるのです。案の定、設問がそのとおりになっていたら、これほど簡単に答えが選べることはありません。

デメリット

読んでいるうちに内容を忘れていってしまう。

全体像をつかむことに慣れていないと、読みながら忘れていってしまうことにつながります。

せっかく第1段落を読んだのに、2段落目を読んでいるときに「あれ、何の話だったっけ?」となってしまったら、もう1回最初から戻って読むことになります。

これは明らかなタイムロスですね。

読み返すのは決して悪いことではなく、ときには必要ですが、それが3回も4回もとなってしまうと時間は減っていきますし、結局わからなかったという可能性すらあります。

文書の全体像・要点をつかめるだけの実力がないうちは、「本文→設問」で解かないほうがいいかもしれません。

設問を見る→本文から探すパターン

初心者の方でも採用できる解き方です。

まず設問を見て訊かれている内容を確認し、それから本文を読んで答えがあるところを探していく、という流れです。

メリット1

答えを探すという目的意識を持って本文が読める。

全体像をつかむのに慣れていない人にとって、いきなり本文から読み始めるのは、コンパスも海図もないまま船を出すようなものです。

短い文なら大丈夫かもしれませんが、長い文書・複数文書になると迷子になってしまいます。

逆にあらかじめ設問を読んで、到達したいゴールを設定しておけば、そこへ向かって文書を読み進めていくことができるのです。

設問を先に見ておくことは、いわば地図を得るに等しいことなのです。

メリット2

不必要なところは読み飛ばせるので効率がいい。

探したい情報が分かっているなら、関係のないところは無視できます。

ただでさえ時間が足りないパート7ですから、なるべく効率的に進めていきたいですよね。

メリット3

詳細を探す問題に強い。

TOEICには細かい情報が見えているかを試すような問題が出ます。

設問を先に見ておけば、見落としてしまいがちな詳細であっても一直線でピンポイントに探しに行けるので、正解が見つかる可能性が高いです。

TOEIC600~700点であれば、詳細を見つける問題をしっかり正解していくことで達成できることが多いです。

もっと広範囲なところまで読み取れる読解力がつくまでの作戦として採用していくのも良いと思います。

デメリット

示唆や推測問題に弱い。

What is [ indicated / suggested / implied / stated ] ~? のような設問文を見たことがあるかもしれません。

このタイプの問題は、答えの根拠が比較的わかりにくいため、答えを選ぶのに時間を要することが多いです。

そして設問を読んでから本文を読んでいく解法パターンだと、いつまでも根拠が見つからず、結局最後まで文書を読んでしまったという結末が待っています。

文書を最後まで読んでしまうこと自体はとても良いことなのですが、なかなか答えが見つからなくて「あれ、あれ?」と焦ってしまうとなると非常に不利になります。

落ち着きをなくして、その後の問題にも影響が及ぶことだってあります。

そんなときの対処法として有効なのは、「見つからないものは仕方ない」と割り切ることです。

解ける問題はほかにもたくさんありますから、自分の選んだ読解パターンで取れる問題を確実に取っていきましょう。

いろいろ試して自分のスタイルを見つける

TOEICは問題用紙に書き込みしてはいけないなどの決まりもありますが、どのように解くか、どういう順番で解くかは自由です。

パート7で言えば、正解の根拠が見つかりさえすれば、どう読んで解いたって構わないのです。

正解の根拠をより確実に見つけるために、そして1つでも多くの正解数を獲得するために必要だと思う読解法を試していけば、きっと自分のスタイルが見つかります。

そのためには、とにかく英文をたくさん読んで問題を解かなくてはいけません。

1人でやるのが難しいと感じるのであれば、TOEICスクールを頼るのもアリです。

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それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました。