習慣をテーマにした本がおもしろい

暇ができるとAmazonで洋書を探すことがあるのですが、珍しく読んでみたいと思える本に出合い、即購入しました。

こちらの本です。

内容が面白くて、英文も読みやすいから、スイスイ進みます。

英語学習において習慣ほど大事なものはありません。学習習慣がある人は継続できるし、継続できる人は学習習慣がある人だからです。毎日勉強するからこそ知識が定着してきて、英語に対する理解も深まっていくものです。1日やって1日休んで……というような勉強習慣では、なかなか目標達成できないのは明らかですよね。

では、習慣が出来上がるのに大事なことは何なのでしょう?

それをこの本は教えてくれます。

ちょっとだけ紹介しますと、まずは「目標よりも行動を具体化すること」が大事です。

「TOEIC800点を達成する」という目標を立てるとします。それ自体はまったく悪いことではないのですが、勉強習慣の確立における影響力はそれほど強くありません。なぜなら「TOEIC800点」というのは、勉強した先にある「結果」だからです。要するに勉強によってアウトプットされたものですね。

習慣づけには、アウトプットではなくインプットを具体的にするほうがはるかに重要です。インプットとは「いつ勉強するか」、「どこで勉強するか」、「何をどのくらい勉強するか」のことで、これらを明確に決めることで、習慣が出来上がっていくというわけです。

「TOEIC800点を取る」という目標を掲げるよりも、「通勤電車を単語を勉強する場所にする。お風呂から上がったらテレビをつけず、スマホも手に取らず、15分間は音読練習をする」と決めていったほうが、TOEIC800点に到達する可能性が高いと思いませんか?

自分の習慣を書き出してみる

もう1つ紹介したいのが、自分の習慣を書き出して、「良い」「悪い」「どちらでもない」の3つにカテゴライズすることです。

例えば、

・起きる
・アラームを止める
・SNSをチェックする
・水をコップ一杯飲む
・テレビをつける
・ソファに座ってボーっとする
・朝食をとる
・顔を洗って、歯を磨く

という感じにリストアップします。

そして今度は、リストアップした習慣を「良い」「悪い」「どちらでもない」を分類していきます。継続したい習慣なら「良い」、できれば辞めたいと思っているなら「悪い」、生活に必要であれば「どちらでもない」といった基準で仕訳けましょう。

・起きる(どちらでもない)
・アラームを止める(どちらでもない)
・SNSをチェックする(悪い)
・水をコップ一杯飲む(良い)
・テレビをつける(悪い)
・ソファに座ってボーっとする(悪い)
・朝食をとる(どちらでもない)
・顔を洗って、歯を磨く(良い)

ここまで仕分けしたら、あとは「悪い」とつけた習慣を「良い」と思う習慣と入れ替えるのです。

〈SNSをチェックする〉を〈スクワットを10回する〉に変えたり、〈ソファに座ってボーっとする〉を〈音読練習を5回やる〉に変えたりすることで、確実に良い習慣ができあがっていきます。

間違いなく人生の充実度がアップしますよね。

習慣化したいことを習慣にする

自分もそうでしたが、何か新しいことをスタートするときって、目標を立てるところから入りますよね。そして最初の2,3日だけ燃え上がるようなやる気で満ちていたのが、だんだんフェードアウトしていくというのがオチでした。

でも本当に目標を達成したいのであれば、目標を立てつつ、そのために必要な習慣も考えて、生活に組み込んでいくことが欠かせません。

『Atomic Habits』はそのためのコツを丁寧に説明してくれています。だから実践しやすい!

悪い習慣を断ち切って、充実した人生にしたいという方は、ぜひ読んでみてくださいね。原書で読めば英語の勉強にもなるので一石二鳥です!