第294回TOEIC公開テスト（2022年5月29日）の感想

イギリス女性とオーストラリア男性がとても早口でした。パート1では聞いたことのない単語がいくつか出ていて、それのせいもあってか難しく感じました。600点～700点レベルの方にとっては、相当難しかったと思います。何を言っているのか全然分からないと思うところが多々あったのではないでしょうか。今回のパート1は、手応えが皆無であっても気にしなくて大丈夫だと思います。

パート2は全体的に「普通」な印象です。公式問題集と大差ないくらいかと感じました。変化球タイプは2，3問難しかったですが、TOEIC特有の行間を読ませる応答に慣れている人なら、そんなに苦戦しないことでしょう。消去法でも正解にたどり着けるレベルでした。パート1で気持ちが挫けてしまっていると、パート2にも悪影響が及んだことでしょう。分からない問題を引きずらない姿勢が大事ですね。

先読みの英文は公式問題集と同じくらいのレベルでしたが、音声のほうが難しかったです。僕が受験した会場のせいもあるかもしれませんが、ちょっと聞き取りに苦労しました。いつもなら先読み文を見ながら音声を聞いてマークシートを塗っているのですが、今回は内容をしっかり聞いて答えが3つ分かってからマークシートを塗りました。読む＋聞くの同時並行だけでも負荷が大きいですからね。そこに塗るという作業まで入れると厳しくなると早めに判断できたことが良かったです。

こちらもパート3同様に難しかったですね。後半は先読み文の文章量が多くてヒーヒー言っていました。それに今回はセリフの意図問題がかなり難しかったです。これはパート3もそうでした。内容をきちんと理解しないと選べなそうだったので、セリフの意図問題があるところでは、いったん聞く方に集中しました。ナレーターもイギリス人とオーストラリア人は速かったです。苦戦を強いられた人が多かったのではないでしょうか。

品詞問題、語彙問題でやっかいな問題がちらほらありました。品詞問題は意味や文構造で判断しないと選択できない問題が2つほどあり、語彙問題ではイメージが浮かばないと迷うものが序盤からありました。いつもより時間がかかってしまった人も多いと思います。

公式問題集と同じくらいのレベルでした。語彙問題は相変わらず文脈依存のものがあり、次の文まで読まないと答えが分からないのが数個ありました。もはや定番ですね。品詞や時制については標準でした。文挿入についても同じです。ちゃんと読めればちゃんと取れます。まさに言い訳が通用しない、スタンダートな難易度の問題でした。個人的にはこういう問題が大好きです。

ちょっと文章量が多かったと思いましたが、問題のレベルとしては平均的かと。公式問題集と比べても大差ありません。単語は難しいのがちょくちょくありました。そのうちの1つは答えにダイレクトに関係していたので、「語彙問題かよ」と心の中でツッコミを入れました。ちなみに物体の形に関する単語です。このタイプの語彙はパート3，4のグラフィック問題でも問われることがあるので、ぜひとも覚えておきたいところですね。