メガ模試VOL.2 レビュー記事

ご覧いただき、ありがとうございます。

TOEIC対策のリノキア英語スクールです。

今回は『新メガ模試1200問 TOEIC L&Rテスト VOL.2』を紹介します。

僕個人の話ですが、2019年は10回あった公開テストのうち7回で990点を取得しました。

その好調を支えてくれたのが、この『メガ模試VOL.2』です。

『メガ模試VOL.2』は、2019年1月に刊行されました。

僕は前作も使っていたので、新バージョンが出るや即座に購入して使い始めましたが、その良さは相変わらずでした。

日本の公式問題集とほとんど変わらないくらいの、本当に質の高い問題集だと思います。
公開テスト直前は『メガ模試』で練習し、感覚を研ぎ澄ませていました。

このテキストはもともと、韓国TOEIC界の大御所キム・デギュン氏によって韓国の学習者向けに作られました。それが日本語版となって日本市場でも発売された形です。

キム・デギュン氏は韓国で公開テストを受験しまくっている(本書によると330回以上)だけあって、問題の再現度がとても高いです。相当な研究を重ねておられることでしょう。

公開テストを受験し続けている人が作る問題集には、独特の雰囲気があると感じさせてくれました。

この記事では『メガ模試VOL.2』の良さを紹介していきますので、学習者の皆様がこのテキストを手に取るきっかけとなれば幸いでございます。

それでは始めていきます。

対象レベルは?

TOEIC700点以上をお持ちの方

『メガ模試』はVOL.1もVOL.2も、解説があっさりしています。

日本の『公式問題集』も解説がそこまで親切ではないことで有名ですが、『メガ模試』はそれ以上です。

もはや「解説がほぼゼロ」と言ってしまってもいいくらいです。

リスニング問題はそもそも詳しい解説は必要ないかもしれませんが、リーディングの文法問題や品詞問題などは解説があったほうが理解しやすいこともあります。

『メガ模試』には、そうした親切な解説がありませんので、ある程度の基礎力をお持ちでないと使うのは難しいと思います。

そういうわけで、「TOEIC700点以上をお持ちの方」が対象になるのではないかと書きました。

自分の調べることが苦でない方

『メガ模試』を使う上でもう1つ大事なのが、「自分で調べられること」です。

日本の公式問題集とは違い、『メガ模試』には重要語句のワードリストが載っていません。

しがたって、知らない単語やフレーズがあったら自分で調べる必要があります。
(英文の和訳はちゃんと付いていますので安心してください)

とはいえ、この「自分で調べる」習慣は、遅かれ早かれ英語学習では必要になることです。

どんなテキストを使っていても、疑問点が残ることは往々にしてあります。
そういうとき、疑問点を放置してしまうのか、それとも解決するまで調べるのかで、TOEICスコアの伸び方はけっこう変わってきます。

実際の生徒さんでも、目標スコアを達成する人に共通するのが「自分で調べられる」ことでした。疑問点を残さないように勉強できるのが大事です。

『メガ模試』を使うことによって自分で調べる習慣をつけることもできると思いますので、そうした目的で始めてみるのも大いにアリですね。

内容は?

『メガ模試』は、その名の通り、ものすごいボリュームです。

フルの模試(リスニング100問&リーディング100問)が6セットも収録されています。

つまり1200問ですね。これで値段が3000円以下なので凄まじいコスパです。
(日本の公式問題集は400問で3000円以上しますので)

「量」においては言うことがありません。

そして肝心の「質」ですが、こちらも非常に高いです。

公開テストを毎回受験している著者が作っているだけあって、本番と近いものに仕上がっています。意地悪な問題もほとんどないので、テキストに不信感を持つこともありません。

リスニングはスピードがノーマルです。
人によっては「すこしゆっくりめ」に感じるかもしれないので、上級者は1.1倍速とかに上げて解いてみるのも良いと思います。
問題そのものは、かなりリアルです。
「ナレーターの異なる公式問題集」とも言えるかもしれません。

リーディングは標準的で、ときどき難しい問題がある感じです。
節度があって、僕個人としては大好きな難易度設定です。
市販の模試だと不用意に難しくしていることが多かったりしますが、『メガ模試』はそういうのがごく僅かです。

リスニング、リーディングどちらにおいても、難しく設定されている問題については韓国の公開テストをベースにしていると思われます。

いずれにしても「無理やり」なところはありません。
スコアアップに必要なだけの難しさを提供してくれています。

本番に近い模試が6回分も入って3000円以下は安い!

音声はダウンロード

リスニングの音声はダウンロード形式になっています。

出版社であるスリーエーネットワークのホームページからダウンロードできます。

いったんダウンロードしてからAppleのiTunesや、SONYのMusic Centerに入れて、携帯プレーヤーに移すことになります。これは少し手間かもしれません。

スリーエーネットワークのホームページには、1テスト1トラックになっている「テスト用」の音声と、設問ごとにトラック分けされた「復習用」の音声がダウンロードできるようになっています。

音質やナレーターはどちらも同じなので、トラックごとに分かれた「復習用」のほうが何かと使いやすいと思います。

また、abceedやaudiobookといったアプリでも利用できます。

audiobookは倍速を変えられるので、負荷をかけたトレーニングがしやすいかもしれませんね。

使い方をアレンジしやすい模試

オススメ度|★★★★☆(かなりオススメ!)

質・量ともに素晴らしい模試です。

初級者は手を出さないほうが無難という理由から星4にしてありますが、中上級者にとっては星5の満点テキストです。

解答冊子には、解答・和訳・答えの根拠となる箇所くらいしか載っていないため、非常にシンプルです。

このシンプルさがあるからこそ、自分なりに使い方をアレンジする幅が広がります。

そういう意味では、ある程度TOEIC対策や英語学習に慣れている方のほうが使っていて楽しく感じるかもしれませんね。

1冊のテキストを使い込んで自分色に染めていくと愛着も湧いてきます。

とはいえ模試が6個もありますから、短期間で使い倒すのは大変です。
1つずつ解いて、丁寧に復習しながら進めていくのが良いでしょう。

また、1冊でリスニング・リーディング両方が入っているのもナイスです。
『精選模試』や『YBM』はリスニングとリーディングで別のテキストになっていますからね。それと比べたら『メガ模試』は使いやすいと思います。

中上級者にとってはスコアアップに貢献するだけでなく、勉強に対する姿勢も鍛えてくれるテキストですので、ぜひ使ってみてください。

それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました。

みなさんがTOEICで目標スコアを達成されることを願っております。