キクタンTOEIC TEST SCORE990 レビュー記事

ご覧いただき、ありがとうございます。

TOEIC対策のリノキア英語スクールです。

今回は『キクタンTOEIC TEST SCORE990』のレビュー記事です。

この単語集は、僕がTOEIC990点に向けて勉強し、そして実際にTOEIC満点を達成するまでに使っていたものです。

今でこそ『キクタン990』に載っているもののほとんどは知っている単語・熟語になりましたが、TOEIC満点を目指していた当時は知らないものが多かったです。

それから2ヵ月くらいかけて『キクタン990』をみっちりやったところ、念願だったTOEIC990点を獲得することができました。

満点を取るまでには長い時間がかかるだろうと覚悟していただけに、意外にも早々と取れてしまって驚いたのを覚えています。

「まぐれだったのではないか」と思い、不安を抱えながら勉強を続けましたが、初めて満点を取った次のTOEIC(公開)でも990点が取れたので、「どうやら実力がついたみたいだ」という確信を持つに至りました。

まさにTOEIC満点が取れたのは『キクタン990』のおかげです。

でも、初めて書店で『キクタン990』を見つけたときには、「本当にこれで990点が取れるのだろうか」という不安がありました。

テキスト選びをするときは、いつだって少しの不安があると思います。

しかし、他にハイレベルなTOEIC用単語集が売っていなかったので、選択の余地がありませんでした。

逆にそれが良かったのかもしれません。

僕は『キクタン990』を購入し、使い込み、TOEIC990点を達成しました。

今になって思い返せば、「キクタンを買わない」という選択もできたのですが、僕は「買う」ほうを選びました。

『キクタン990』を買ったことは、僕にとって正しい選択だったのです。

今回の記事では、TOEIC満点を達成するのを支えてくれた『キクタン990』をご紹介したいと思います。

TOEIC990点の高みに向かって頑張っている方の参考となれば幸いです。

『キクタン990』を選んだ背景

僕は2017年5月に初めて新形式TOEICを受験しました。

TOEICが新形式になったのは2016年5月ですから、すこし遅れてのスタートです。

それまで旧形式TOEICはちょくちょく受けていたのですが、なかなか満点に届かず、距離を置いていた時期もあって、TOEICが新形式になったことすら知りませんでした。

たまたま新形式TOEICのことを知り、諦めかけていた「TOEIC満点」という目標に向けてもう1度がんばってみようと思ったのが2017年4月だったのです。

新形式の「公式問題集」を買い込んで、何セットか解いてみたのですが、どうもリーディングで満点が取れそうにありませんでした。

解答時間には余裕があるのですが、知らない語彙、曖昧な語彙がけっこう多く、旧形式TOEICでは感じていなかった語彙不足を、新形式TOEICでは感じたのです。

案の定、2017年5月の公開テストは955点(L:495 / R:460)でした。

練習の時から感じていた語彙不足を、本番でも感じました。

次の公開テストも申し込んでいたため、そこまでには何とか課題である語彙を克服したくて、受験を終えて数日後に本屋さんに行きました。

そこで見つけたのが『キクタン990』だったのです。

人気の『金フレ』とも見比べましたが、やはりハイレベル一直線である『キクタン990』のほうが自分には合っていると思いました。

対象レベルは?

TOEIC950点以上をお持ちの方

タイトルのとおり、TOEIC990点を目標とする人が使うようなハイレベル単語集だと思います。

とはいえ、少なくともTOEIC950点が取れるくらいの実力があったほうが良いです。

というのも、僕個人としてはTOEIC950点未満だと、語彙力よりも優先的に強化しなくてはならないポイントがあると思うからです。

例えば次のような点です。

・リスニングで安定して満点が取れる

・文法問題の正答率は100%が当たり前(たまに95~96%のときがあるくらい)

・リーディングは5~15分くらい時間を残して解答できて、460~480点がスタンダードのスコアである

これらはTOEICで満点を取るための必須要素だと思います。

中でも、リーディングのスピードが特に重要です。

「どれだけ丁寧に読んでも時間切れになる心配がない」くらいの読解スピードがあれば、TOEIC満点の可能性がグッと高くなります。

もちろん読み飛ばしナシです。

どこに落とし穴があるかわからないので、下手に読み飛ばすのはリスクが大きいです。

すべての単語を読んだうえで、5~15分くらい残せるスピードが望ましいですね。

読解スピードを含めた先の3項目をすべてクリアしたあとで、語彙力を強化したり、読解の精度を上げるトレーニングをしたりして、TOEIC満点ににじり寄っていくのです。

TOEIC950点以上というのが、TOEIC満点を目指した勉強を開始する目安になるのではないかと思います。

内容は?

キクタンシリーズは1日単位でセクションが構成されている、学習のペースが作りやすいです。

『キクタン990』はこんな感じです。

1日16単語・熟語×10週間(70日)=1120語

内訳としては、単語976語、熟語144語です。

音声もついており、軽快なBGMとともに単語+訳を歌ってくれるトラックと、例文だけを単調に読んでくれるトラックがあります。

BGM付きの音声では、英単語→訳の順番で読み上げてくれます。

単語と訳のあいだにワンテンポあるため、CDよりも先に訳語が言えるようになるまで繰り返しました。このやり方は、ゲームみたいで面白かったです。

例文を読み上げる音声のほうはBGMがないので単調です。
僕は眠くなってしまうので、あまり使いませんでした。

テキストのほうは、1日16単語・熟語に固執せず、自分のペースで進めました。

次のテストまで1ヵ月を切っていたので、1日3~5DAY分くらいの速度で進めていきました。

時間にすると1日1時間~1時間30分は『キクタン』に割いていたと思います。

1周目はすべての単語に目を通し、意味を言えなかった単語にマークしました。
そして2周目からはマークした単語だけを復習し、再度意味が言えなかったものには別のマークをして3周目の復習でチェックしました。

僕はやるべき箇所を絞ったので、1ヵ月でも3周することができました。

本当はもっとじっくり取り組みたかったのですが、苦肉の策です。

とにかく『キクタン990』は1セクション16語と決まっているので、学習ペースを作りやすく、集中的に使い込むことができました。

1日のノルマが明確であるため、ゴールが見えた状態で学習できて良かったです。

使用後のスコアは?

1ヵ月間『キクタン990』を使いこんで迎えた2017年6月の公開テストで、僕は念願だったTOEIC990点を達成しました。

正直なところ、当日の手ごたえは「最悪」だったので、次回7月の公開テストに向けて勉強を継続していました。

もちろん『キクタン990』も継続です。

6月にTOEICを受けたことすら忘れていたくらいだったので、オンラインでの結果発表も見ていませんでした。

ある日、ポストに入っていた水色の封筒を見て、自分が6月にTOEICを受けたことを思い出しました。そして封筒を開けたとき、自分がTOEIC満点を取っていたことを知りました。

嬉しいよりも、驚きのほうが大きかったです。

「あんな手ごたえで満点が取れてしまうんだ」という感じです。

そこから遅れて5分ほどしてから、ようやく嬉しい気持ちが湧いてきました。

とはいえ、「まぐれ感」が否めなかったのも事実です。
浮かれることなく、7月の公開テストに向けて念入りに準備をしていきました。

その甲斐あってか、7月のテスト後には、「たぶん大丈夫だろう」という感覚がありました。「たぶん満点だろう」という感覚です。

そして実際に、満点を取ることができました。

2回連続でTOEIC990点を獲得したことで、「満点の取り方」が分かったような気がしました。

TOEIC満点を取るためには、「曖昧なものをゼロにする」ことが必要です。

根拠がしっかりしていない状態で答えを決めるから失点するのです。

そして根拠を裏付けるのが実力であり、満点に届かなかったときの自分には実力が足りていませんでした。

だから弱い根拠のまま答えを選びにいって、失点していたのです。

『キクタン990』を何周もしたことによって、知らない語彙を見かけることが減りました。

それまでは1回のテストで5個以上もうろ覚えの単語があったのですが、満点を取るようになってからは0~2個くらいで済むようになっています。

TOEICで満点が取れたのは、やはり『キクタン990』のおかげだなと思っています。

知らない単語が常にゼロになるように、今後も努力ですね!

オススメ度は?

オススメ度|★★★★☆

どうしてもTOEIC990点を目指す人のためのテキストであることから、誰にでもオススメできるものではありません。

でも、TOEIC990点を目指す人には強くオススメできる単語集ですので、星4という評価になっています。

TOEIC950点を超えてくると、自分に足りないものが分かってくると思います。

もし、その足りない要素が語彙力であるのなら、『キクタン990』をやってみて損はないと思います。

実際、僕はこの単語集のおかげでTOEIC満点が取れました。

語彙力だけでTOEIC満点は取れないけれども、語彙力がないとTOEIC満点は取れません。

いろいろ試してみて、最後に「やっぱり語彙力か」という結論に至りましたら、ぜひ『キクタン990』を手に取ってみてください。

今回の記事がテキスト選びの参考になれば幸いでございます。

それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました。

みなさんがTOEICで目標スコアを達成されることを願っております。

※ CD版と音声ダウンロード版の2種類があります。