待望のYBM続編
ご覧いただき、ありがとうございます。
TOEIC対策のリノキア英語スクールです。
今回は2020年7月に発売された『YBM超実戦模試リーディング500問Vol.1』のレビュー記事です。
収録問題数が減ってしまった
YBMというのは韓国でTOEICの運営をしている会社なのですが、独自模試の出版をはじめとした幅広い事業展開をしています。
そのYBMが作った独自模試を、日本語に翻訳したものが今回紹介している模試です。
YBMには前作があります。
この2冊が発売されたのは2018年6月のことでした。それ以来となる続編なのですが、今回はなぜかリーディングだけ、しかも500問と収録数が減っています。
ちなみに元になっているのはこちらの本です。

この本には1000問が収録されていました。
今回の日本版YBMには「Vol.1」とあることから、続編が出るのは間違いないでしょう。
1冊にまとめてくれたほうが使いやすいし値段も抑えられるのですが、今回はそうはいかなかったみたいです。その点だけはすこし残念。
パート7が絶妙
収録問題数は減っても、質に変わりはありません。相変わらず良い問題を作っています。
ただ、前作に比べると、今作のほうが難易度は高いです。
特にパート7では、ひねりの効いた選択肢が多く、オーソドックスな答えを想定していると「あれれ? 答えがない」という事態に陥ります。
このあたりの調整は絶妙ですね。『YBM超実戦模試リーディング500問Vol.1』でトレーニングしておけば、意表を突かれても対応できるようになると思います。
それから、柔軟な発想ができるようになるかもしれません。
思い込みや早とちりの癖がある方は、YBMが矯正してくれるはずです。
けっこう難しい問題もありますので、不安なところは日本語解説にも頼りましょう。
パート5,6は語彙が難しめ
『YBM超実戦模試リーディング500問Vol.1』全体を通して言えることですが、語彙レベルはけっこう高めです。
とりわけ目立つのはパート5,6で、単純に目にする機会が少ない単語のせいで難しいと感じることもあれば、知っている単語なのに文脈に合うのかどうか判断しがたいという問題もあります。
一方、パート7では、見慣れない単語もちょくちょくありますが、語彙の言い換え問題として採用されている単語は、ほとんど一般的です。
各パートに一貫した難しさの基準が設定されていて、そういう几帳面なところはYBMの魅力だと思います。
何度も繰り返す価値は「100%ある」
オススメ度|★★★★★(満点!)
安定のYBMクオリティですので、繰り返し解くのに値するテキストです。
前作ではテストごとの難易度にバラつきが見られましたが、今作はそれがほとんどありません。
テスト5回分とも、同じくらい難しいと言えます。
したがって、テストを解いていくたびに正解数が上がっていくのだとしたら、それは確実に実力がついている証拠です。
ちなみに、韓国語の元テキストを買えば1冊で10回分の模試が手に入りますが、900点を超える方でも日本語の解説があったほうが良いかもしれない問題も含まれているので、日本語版をオススメしたいと思います。
日本語版のほうが入手もしやすいですからね。
『YBM超実戦模試リーディング500問Vol.1』は素晴らしいテキストですので、ぜひ使ってみてください。きっとスコアアップに貢献してくれることでしょう。
それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました。